「チケットの確認が取れません」——。現地スタッフからその言葉を告げられた瞬間、楽しみにしていた家族の笑顔が一変する。2026年の大花火大会でも特に報告が増えているのが、デジタルチケットの複写や重複譲渡を悪用したトラブルだ。
詐欺業者は1枚の電子チケットから生成したQRコードを、SNS上で同時に複数の購入者へ販売する。最初に会場ゲートを通過した1人だけが入場でき、後から到着した被害者は「既に使用済みのコード」として弾かれてしまう仕組みだ。紙のチケットであっても、高精度のプリンターで偽造された偽物が平然と流通している。現地に着くまで偽物だと気づけない点が、この被害の最も惨い部分と言えるだろう。