一口に亀と言っても、その生息環境や種類によって生きる年月は劇的に異なる。身近なペットとして愛されるクサガメやミドリガメ(スジクビヒメガメ属など)の平均寿命は20年から30年程度とされるが、適切な環境下では40年を超えて生きる個体も珍しくない。一方で、ウミガメ類は50年から80年以上、さらに大型のリクガメに至っては100年から150年以上の時を生き抜く。
陸上最古の生き証人として知られるのが、大西洋の遠隔地セントヘレナ島に暮らすアルダブラゾウガメの「ジョナサン」だ。推定1832年生まれとされるジョナサンは、190歳を大きく超えた今も存命であり、「陸生動物最高齢」としてギネス世界記録に認定されている。彼が生を受けた時代は、蒸気機関車が走り始めたばかりの19世紀前半。歴史の荒波を他所に、彼は今も島の青々とした芝生を噛み締めている。