台湾・九份は『千と千尋』のモデル?ジブリ公認説の真相を徹底検証【2026】

台湾・九份は『千と千尋』のモデル?ジブリ公認説の真相を徹底検証【2026】

台湾・九份は『千と千尋』のモデル?ジブリ公認説の真相を徹底検証【2026】の重要なポイントについて、専門知識を基に徹底解説します。

ジブリファンなら誰もが一度は「九份はあの油屋のモデルなのか」という疑問を抱いただろう。結論から言えば、スタジオジブリおよび監督の宮崎駿は、九份を直接のモデルとして指定した事実を公式には否定している。宮崎監督は過去のインタビューで、作品の舞台背景は江戸東京建物園や日本各地の古い温泉街、さらには自身の記憶にある風景を複合的に組み合わせて再構築したものだと明言してきた。

それにもかかわらず、なぜここまで強固な「公認説」が世界中に広まったのだろうか。その背景には、かつて金鉱の街として栄え、昭和レトロに似た独特のノスタルジーを漂わせる九份の建築美がある。急勾配の石段、木造建築の重厚感、夜闇に浮かぶ赤提灯の群れ。人間の世界と神々の世界を分かつ境界線のような佇まいが、不朽の名作アニメーション映画『千と千尋の神隠し』の色彩感覚とあまりにも見事に合致したためだ。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。