熱心なファンなら誰もが知るウッドストック(キャラクター)の特徴といえば、あの頼りない飛行スタイルだろう。宙返りをしたり、逆さまに飛んだり、時には地面に激突したり。なぜ彼はまっすぐ飛べないのか。劇中では「渡り鳥なのに飛ぶのが下手」「自分の鳥の種類が分からない」というユーモラスな設定が一貫して守られている。
スヌーピーはそんな不器用な親友を笑い飛ばしたり見捨てたりすることはない。秘書として雇ってタイピングを任せたり(打たれる文字はクエスチョンマークだらけだが)、ビーグル・スカウトの忠実な隊員として冒険に連れ出したりする。欠点を無理に矯正させるのではなく、その不完全さごと丸ごと愛する。この包容力こそが、読者がふたりの姿に深い癒やしを感じる最大の理由だ。