日本におけるこの概念の解明には、二人の偉大な歴史家の仕事が欠かせない。西洋中世史家の阿部謹也は、都市の周縁や教会領が持つ聖なる平和の空間を丹念に掘り起こし、国家権力が及ばない自由の起源を問い直した。
一方で網野善彦は、日本中世の市場や河原、寺社に群れ集った非農業民の生態から「無縁・公界・楽」という画期的な視座を提示した。世俗の主従関係を断ち切ることで得られる過激な自由。彼らが描き出した生々しい人間の姿は、現代の私たちがどこへ逃げるべきかの羅針盤を示している。
日本におけるこの概念の解明には、二人の偉大な歴史家の仕事が欠かせない。西洋中世史家の阿部謹也は、都市の周縁や教会領が持つ聖なる平和の空間を丹念に掘り起こし、国家権力が及ばない自由の起源を問い直した。
一方で網野善彦は、日本中世の市場や河原、寺社に群れ集った非農業民の生態から「無縁・公界・楽」という画期的な視座を提示した。世俗の主従関係を断ち切ることで得られる過激な自由。彼らが描き出した生々しい人間の姿は、現代の私たちがどこへ逃げるべきかの羅針盤を示している。