初心者が陥りがちな罠が、画面上のすべてのセルに真っ黒な格子線を引いてしまう「牢屋のような表」だ。黒く太い線が縦横に張り巡らされた表は、かえって視線移動を妨げ、数値の比較を難しくさせてしまう。
洗練された帳票デザインの鉄則は、線の強弱をコントロールすることにある。見出し行の上下には濃いグレーや二重線を配し、データ行の間には目立たない薄いグレーの点線や細線を敷く。あるいは縦の罫線をあえて完全に排し、横のラインだけでデータの流れを誘導するレイアウトも効果的だ。線の存在感をあえて消す引き算の美学が、受け手にストレスを与えないプロ仕様の資料を生み出す。