透明なマウスピース矯正が一般に浸透する一方で、多忙なタレントがワイヤー矯正を選ぶ最大の理由は「自己管理の負担軽減」と「難症例への対応力」にある。マウスピースは1日20時間以上の装着が必須だが、ロケ弁の試食や長時間の収録、突発的な撮影現場では着脱の管理が破綻しやすい。
対して、歯の表面に固定するワイヤー矯正は24時間常に持続的な力が加わり続ける。日本矯正歯科学会の専門医らも指摘するように、複雑な抜歯を伴うケースや、骨格的なズレを伴う歯並びの乱れに対しては、ワイヤーによる三次元的な歯のコントロールが極めて高い威力を発揮する。途中で挫折できないプロフェッショナルほど、確実性を重視してワイヤーを選択する傾向が顕著だ。