行動経済学には、支払いの瞬間に生じる精神的苦痛を指す「ペイン・オブ・ペイング(Pain of Paying)」という概念があります。クレジットカードや電子マネーは痛みが後回しにされるため浪費を招きやすいとされますが、ATM手数料は全く逆の性質を持ちます。「たった220円」という小さな金額であるため、喉元を過ぎれば痛みを感じにくく、知らず知らずのうちに家計を蝕む「ラテマネー(小さな無自覚な支出)」の典型例となります。
仮に月2回、コンビニATMで時間外手数料(1回220円)を払ったとすると、年間で5,280円の純損失となります。超低金利環境下において、普通預金で5,280円の税引後利息を得るためには、およそ2,500万円以上の現金を預託しなければなりません。深夜のコンビニで漫然と確定ボタンを押す行為は、2,500万円の預金価値を一瞬で無力化しているのと同義です。
みずほ銀行を使い続けるべき人・慎重になるべき人の判断基準
- みずほ銀行の利用継続が向いている人:
- 生活圏や通勤ルートに「みずほ銀行店舗」または「ミニストップ・イオン・まいばすけっと」が存在する人。
- 現金を下ろす頻度が月1回以下であり、普段の支払いがほぼ100%キャッシュレスで完結している人。
- 給与振込とみずほダイレクト(アプリ)を紐づけており、月1回のセブン・ローソン引き出しで十分足りる人。
- 他の金融機関への移行または併用を検討すべき人:
- 仕事柄、深夜や早朝に突発的に現金を引き出す機会が月2回以上ある人。
- 近所にセブン-イレブンやローソンしかなく、平日日中にATMへ行く時間が一切取れない人。
- 条件なし、または簡単なアプリ利用だけで「コンビニATM月5回〜10回無料」を提供するネット銀行(住信SBIネット銀行、楽天銀行、auじぶん銀行など)をまだメイン使いしていない人。