モルテンとミカサの違い徹底比較!打感と公式球に選ばれる真相

モルテンとミカサの違い徹底比較!打感と公式球に選ばれる真相

モルテンとミカサの違い徹底比較!打感と公式球に選ばれる真相にまつわる興味深い視点を分かりやすく発信ます。

日本国内のバレーボール指導者や選手を長年悩ませてきたのが、大会ごとにボールが入れ替わる「公式球のダブルスタンダード問題」です。なぜ日本国内ではモルテンとミカサが並立し、国際舞台ではミカサが席巻しているのか、その背景には歴史的経緯と綿密なマーケティング契約が存在します。

世界のバレーボールの頂点を司る国際バレーボール連盟(FIVB)公認球の座は、ミカサが強固な包括契約を結んでいます。オリンピック、世界選手権、バレーボールネーションズリーグ(VNL)で使用されるのはすべてミカサ製(フラッグシップモデル「V200W」)です。イエローとブルーの8枚パネルデザインは、高解像度のカラーテレビ中継が普及した現代において、回転方向や弾道が観客からも選手からも最も視認しやすい配色として人間工学的に設計されたものです。日本代表選手たちが海外遠征や五輪で戦う際、ミカサの球筋に身体を順応させることは必須条件となります。

一方、高校バレー最高峰の舞台である春高バレー(全日本バレーボール高等学校選手権大会)では、長年にわたりモルテンとミカサが男子・女子で交互に指定球を担当するか、年度ごとの均等割り当て制を採用してきました。日本バレーボール協会(JVA)は両メーカーと均等な協賛関係を結んでおり、インターハイや国スポ(旧国体)を含め、大会ごとに使用球がローテーションします。そのため、全国を目指す強豪高校の部室には、必ずモルテンの「V5M5000」とミカサの「V200W」の両方が常備され、次の対戦相手や会場の指定球に合わせて練習球を総入れ替えする光景が日常となっています。

加藤 愛美
著者

加藤 愛美

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。