臨床的に警戒ラインとされているのが「体重減少率10パーセント以上」です。減少率が10%に達した場合、単なる生理現象の枠を超え、赤ちゃんの体内で水分が著しく不足している可能性が疑われます。
新生児の体重が減りすぎた際に最も懸念されるのが「脱水症状」です。赤ちゃんは体の約75〜80%が水分で占められており、水分不足に極めて脆弱です。脱水が進行すると血液中の水分が減り、血流が悪化するほか、体温調節機能が破綻して発熱を引き起こすリスクがあります。
さらに見逃せないのが「新生児黄疸」との関連です。生後数日の赤ちゃんはビリルビンという色素が血液中に増えて皮膚が黄色くなりやすい状態にありますが、排便や排尿が滞るとビリルビンの体外排出が進まず、黄疸の数値(血清ビリルビン値)が跳ね上がってしまいます。重度の黄疸は脳に影響を及ぼす恐れがあるため、迅速な対応が不可欠です。
以下のような新生児の脱水症状サインが見られた場合は、早急に医療スタッフや専門医への相談が必要です。
・おしっこの回数が1日6回未満、またはオムツに濃いオレンジ色のシミ(尿酸塩)が目立つ
・口の中や唇が乾燥してカサついている
・大泉門(頭のてっぺんにある柔らかいペコペコした部分)がくぼんでいる
・泣き声が弱々しく、元気がなくぐったりして眠り続けて起きない
・皮膚にハリがなく、つまんだ後に皮膚の戻りが遅い