「イメージ通りのフリー素材が見つからない」「他社と被らないオリジナルの本イラスト手書き素材を自作したい」という場合、絵心に自信がない人でもわずか3つのステップで破綻のないイラストを仕上げる手法が存在します。
素人が本を描く際に最も陥りやすい失敗は、立体感を意識しすぎてパース(遠近感)が狂い、本が歪んだ直方体になってしまう現象です。これを防ぐための「本の描き方簡単アプローチ」をステップ順に解説します。
ステップ1:見開き上部の「ゆるやかなカモメの翼」を描く
開いた本を描く場合、まずは本の天(上部)の断面から描きます。水平線を基準に、中央がわずかに凹み、左右へなだらかに弧を描く「浅いV字」あるいは「カモメの翼」を意識して2本の曲線を繋ぎます。ここが本の開いたページの上面になります。
ステップ2:垂直方向に厚みのガイドラインを下ろす
ステップ1で描いたカモメの左右両端、中央の窪み、そして左右それぞれの最も盛り上がった頂点の合計5箇所から、完全に垂直(真下)に向けて同じ長さの平行線を下ろします。少しでも線が傾くと本全体が傾いて見えるため、定規ツール等を用いて垂直を厳密に保つのがプロのコツです。
ステップ3:底面を上面と全く同じ角度でなぞり、表紙の厚みを足す
垂直線の下端を、ステップ1で描いた「カモメの翼」と完全に相似形になるよう滑らかな曲線で繋ぎます。最後に、ページ束の外側を包み込むように少しだけ厚みのあるカバー(ハードカバーのフチ)の線を1本外側に走らせるだけで、説得力のある見開き本が完成します。
温かみのある本イラスト手書きテイストを出したい場合は、あえてペンツールの線を少し揺らすジッター効果を加えたり、ページのフチにインク溜まりを演出するドットを微細に打ち込むことで、デジタル特有の硬さを消した味わい深いイラストに仕上がります。