大手進学模試各社(Vもぎ、Wもぎ、北辰テスト等)が算出する立志舎高等学校の偏差値は、全日制普通科において39〜42前後のレンジに位置付けられています。数字だけを機械的に見れば「基礎的な学習内容が定着していれば合格圏内」と解釈されがちですが、この評価軸をそのまま入試当日の難易度と同一視するのは極めて危険です。
なぜなら、学校法人立志舎が設置する同校の選考システムは、ペーパーテストによる知識の暗記量を競わせる構造になっていないからです。推薦入試(単願・併願)および一般入試のいずれにおいても、合否判定の基軸となるのは「調査書」「作文」、そして何よりも「個人面接」です。国語・数学・英語の学力検査を課す場合でも、難問や奇問は排除されており、中学校の教科書レベルの基礎学力が身についているか、また入学後に授業へ参加する意欲があるかを確認するスクリーニングの意味合いが極めて強いのが特徴です。
教育行政関係者の分析によると、近年は「学力試験の偏差値は振るわないものの、人間関係や学習環境をリセットして再起を図りたい」と願う志望者が首都圏全域から集まる傾向が強まっています。したがって、偏差値という単一のモノサシに捉われると、現場が求める「学習意欲の有無」という真のハードルを見誤る結果となります。