最先端のテクノロジー研究を志向する電気通信大学の情報理工学域は、Ⅰ類(情報系)、Ⅱ類(融合系)、Ⅲ類(理工系)の3つの類で構成されています。近年の情報科学人気の過熱を受け、とりわけⅠ類を中心に高い志願者数を維持しており、2026年入試でも極めてハイレベルな争いが繰り広げられました。
受験関係者の分析によると、共通テスト配点と個別学力検査(数学・理科・英語)の合計得点における電気通信大学の合格最低点の推移は、理系科目の配点比率が高い電通大特有の傾斜配点が如実に反映されています。特に数学と物理・化学における記述力の差がそのままボーダーラインを押し引きする構造となっており、過去3年間の推移を比較しても各類の要求水準は極めて高い位置で安定しています。
電通大の後期日程の倍率速報をチェックする際、最大の注意点となるのが「志願倍率」と「実質倍率」の著しい乖離です。出願時点では10倍から15倍近くまで跳ね上がる後期日程ですが、前期日程で東京大学、東京科学大学(旧東京工業大学)、東北大学などの難関国立大に合格した上位層が受験を辞退するため、実際の受験者数は出願者の3割から4割程度まで減少します。見かけの倍率に圧倒されず、最後まで粘り切った受験生に勝機が転がり込む構図は今年も踏襲されました。
公表された電気通信大学の合格者平均点の詳細まとめを精査すると、合格者の多くは個別学力検査の数学で6割以上、理科(2科目)で6割5分以上を確保しています。共通テストの失点を2次試験の理系科目で大胆に挽回できる配点構造が、逆転合格のドラマを今年も数多く生み出しました。