平泳ぎで足が進まない原因は?あおり足改善と進むキックの極意

平泳ぎで足が進まない原因は?あおり足改善と進むキックの極意

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平泳ぎで足が進まない最大の理由は、本人が「正しい平泳ぎキック」を行っているつもりで、実際には足の甲で水を下方向へ蹴り下ろす、あるいは左右非対称に足を交差させる「あおり足」に陥っている点にあります。推進力が出ない理由をフィジカルの筋力不足やスタミナ不足に求めるスイマーは多いですが、流体力学の観点から見れば、原因のほとんどは純粋な受圧面の角度不良です。

平泳ぎの推進メカニクスは、足裏の内側から土踏まず、そしてかかと周辺の面を「推進板」として機能させ、後方の水を後方へ塊として押し出すことで反作用を得る構造になっています。しかし、あおり足に陥っているスイマーは、足を後ろに引きつける段階で足首が伸びてしまい、つま先が下を向いた状態でキックを始動してしまいます。その結果、水を押す面が「足裏」ではなく「足の甲」になり、バタ足やドルフィンキックのように水を下へ叩き落とす運動になってしまうのです。

水を真下に押し下げると、体には上向きのリフト力(浮力)が働きます。すると腰が過剰に浮き上がったり、逆に上半身が水中に沈み込んだりして、前方への推進ベクトルが垂直方向の無駄な上下動へと変換されてしまいます。さらに、蹴り終わりの段階で足が左右バラバラに動くシザースキック(ハサミ足)を併発しているケースでは、水流が左右に乱れて巨大な渦抵抗(乱流)を生み出し、自らブレーキをかけながら泳ぐ悪循環に陥るのです。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。