ハイランド小清水725が旅行者を熱狂させる最大の要因は、眼下のカルデラ底を白銀の絨毯が埋め尽くす「雲海」のスペクタクルです。屈斜路湖周辺は外輪山に囲まれた巨大な窪地構造となっており、冷気が底に滞留しやすい地形特性を持っています。
気象データおよび現地ネイチャーガイドの記録によると、雲海遭遇率が最も高まるシーズンは6月中旬から9月下旬にかけてです。とりわけ「前夜が快晴で放射冷却が強まり、朝方にかけて無風状態であること」「前日に降雨があり湿度が高いこと」の2条件が揃った日の早朝、午前5時30分から午前8時頃にかけて、高確率で幻想的な雲海が出現します。
標高525メートルの美幌峠では雲海の中に飲み込まれてしまい視界が真っ白になるケースでも、標高725メートルの当施設では雲の上面から見下ろす形となり、見事な「雲海上のテラス」が形成される点も見逃せません。まさに外輪山特有の標高差がもたらす大自然の妙と言えます。