ファスナー開閉を好むユーザーの声を反映して登場したのが「Zip Pack Sacoche(ジップパックサコッシュ)」です。定番モデルとの構造の違いや、現在展開されている代表的な素材のスペックを比較します。
ジップパックモデルは、止水ジッパーを採用することで中身の落下リスクを完全に遮断し、雨天時の安心感を大幅に高めています。一方、定番モデルは底部にマチが広がるテーパー形状を採用しており、パンパンに物を詰めた状態でも体のラインにしなやかに沿う立体感が魅力です。
生地のバリエーションにも注目が集まります。長年愛されてきた「Dyneema X-Gridstop(ダイニーマXグリッドストップ)」は、耐引き裂き強度としなやかさを兼ね備えた万能素材。さらに近年展開されている高強度ポリエチレン系素材(Ultraシリーズ等)は、優れた防水性と圧倒的な引き裂き強度を誇り、ハードな岩稜帯でも安心して使用できます。ただし、縫製部分にはシーム処理が施されていないため、完全防水ではありません。濡らしたくない電子機器や紙地図は、あらかじめジップロックなどの防水小袋に入れてから収納するのが登山の鉄則です。