「天然由来だから安全」「サプリメントは食品だから副作用はない」という認識は極めて危険です。日本国内の消化器内科や肝臓専門外来では、サプリメントや健康食品が原因と疑われる「薬物性肝障害(DILI)」の報告が後を絶ちません。
サプリメントは有用成分を高濃度に濃縮しているため、錠剤やカプセルを加工する結合剤・防腐剤・添加物を含め、すべて肝臓で分解・代謝されます。複数種類のサプリを併用したり、海外製の超高用量サプリを漫然と飲み続けたりすることで、知らず知らずのうちに肝酵素(AST、ALT、γ-GTP)の上昇を招く事例が報告されています。
日常の食事からビタミンを過剰摂取して中毒に陥ることは稀ですが、サプリメントという人工的な形態だからこそ、容易に生体の処理能力を超えてしまうリスクが存在することを忘れてはなりません。