1998年当時、社会問題化していた女子高生の援助交際と、当時まだ偏見が根強かったHIV(後天性免疫不全症候群)という極めて重いテーマを真正面から扱い、最高視聴率28.3%を記録したのが『神様、もう少しだけ』でした。
物語のあらすじは、心に深い空虚感を抱える人気音楽プロデューサー・石川啓吾(演:金城武)のコンサートチケットを手に入れるため、女子高生の叶野真生が一度だけ援助交際(パパ活の先駆けとなる行為)に手を染めてしまうところから始まります。その代償として彼女はHIVに感染。絶望の淵に突き落とされた真生が啓吾と運命的に出会い、偏見や周囲の激しい差別に晒されながらも、命の灯火を燃やして真実の愛を育んでいきます。
当時の報道やドラマ批評において、深田恭子の存在感は「奇跡的な原石の輝き」と絶賛されました。まだあどけなさを残す健康的な少女が、病魔に冒されながら精神的に成熟していくプロセスを、当時15歳の新人女優が見事に表現しきったのです。アジアのスーパースターであった金城武との息をのむような純愛劇は、単なる医療ドラマの枠組みを超え、平成のテレビドラマ史に燦然と輝く金字塔となりました。