自作クラフトの失敗例として最も多いのが、「3日経っても濁りが消えない」「表面を触ると粘着テープのようにネトネトする」という現象です。この原因は、接着剤特有の「皮張り現象」にあります。
一度に直径1センチ以上・厚さ2ミリ以上のボンドを一気に盛ると、外気に触れている外周部分だけが先に水分を失って強固な被膜を作ります。すると、内部に残された水分が外部へ脱出できなくなり、中心部がエマルション状態のまま閉じ込められてしまいます。これが白濁とベタつきの正体です。
乾燥時間の目安は、室温20〜25度・湿度50%以下の環境で「1層あたり半日〜24時間」です。早く乾かそうとしてヘアドライヤーの熱風を当てるのは逆効果となります。急激な加熱は表面の皮膜だけを急速に収縮させ、シワやひび割れ、気泡の破裂を招くためです。ホコリを防ぐために浅いプラスチックケースなどを軽く被せ、風通しの良い日陰でじっくり待つのがプロの鉄則です。