基本給が30万円に設定されている場合、基本給30万の想定年収は賞与の支給月数によって大きく変動します。賞与ゼロの年俸制企業であれば単純計算で額面年収360万円(手取り年収約285万円)ですが、日系企業で一般的な年間賞与3〜4ヶ月分が支給される企業であれば、額面年収は450万円〜480万円(残業代が別途加算されれば500万円超)に達します。
ここで多くの給与所得者が再びショックを受けるのが、ボーナス手取り額の計算詳細です。賞与に対しても毎月の給与と同様に、容赦なく社会保険料と源泉所得税が課せられます。
例えば、夏冬合わせて「基本給の4ヶ月分(計120万円)」の賞与が支給されたとします。1回の支給額が60万円の場合、健康保険料(約3万円)、厚生年金保険料(約5万5,000円)、雇用保険料(約3,600円)が差し引かれ、社会保険料の合計だけで約8万8,600円が消えます。さらに前月の給料から算定された賞与所得税率(約6%〜8%前後)が適用され、約3万5,000円〜4万円が源泉徴収されます。
結果として、額面60万円のボーナスから差し引かれる控除額は約12万5,000円にのぼり、手取り額は約47万5,000円まで目減りします。年間120万円の賞与があっても、実際の手取りは約95万円前後にとどまるのが冷徹な計算結果です。