家庭内に残った1本〜数本(500ml程度まで)のジェルを処分する際は、新聞紙や古布を活用した安全な揮発・吸着処理が推奨されます。台所や浴室で行うのではなく、以下の手順を厳格に守って作業を進めてください。
作業場所は、ベランダや庭先など風通しの良い屋外を選びます。屋内で行わざるを得ない状況であれば、必ず2箇所以上の窓を全開にし、換気扇を強で稼働させてください。当然ながら、ライターやタバコ、給湯器の種火などの火気は厳禁です。揮発した高濃度アルコールを過剰に吸い込むと、頭痛やめまい、急性アルコール中毒に似た症状を引き起こす危険性があるため、マスクを着用し、風上に立って作業する配慮が求められます。
処理の手順は次の通りです。まず、二重にしたポリ袋(自治体指定の燃えるゴミ袋、またはレジ袋)の中に、くしゃくしゃに丸めた新聞紙や着古した綿のTシャツ、キッチンペーパーを敷き詰めます。そこにアルコールジェルを少しずつ注ぎ、全体に染み込ませていきます。一箇所にドロリと固まらせるのではなく、紙や布の隙間に薄く分散させるのが速やかに乾かすコツです。
注ぎ終えたら、袋の口を密閉せずに開けたままの状態で、直射日光の当たらない日陰に数時間〜半日ほど放置します。アルコール成分が空気中に抜けて乾いたことを確認した後、袋の口をしっかり縛り、地域の燃えるゴミ(可燃ゴミ)として収集に出します。湿ったままゴミ袋を密閉して集積所に出すと、ゴミ収集車の回転板で圧縮された瞬間に破裂し、金属摩擦の火花でパッカー車火災を誘発する重大インシデントにつながるため、乾燥工程を省くことは固く禁じられています。