都市部のスマートフォン修理専門店やカスタマーサポートの窓口には、連日「画面が暗くなったまま直らない」という相談が持ち込まれます。現役の修理エンジニアへの聞き取り調査によると、来店者のうち実際に液晶パネルや有機ELモジュールのハードウェア破損が原因だった割合は、全体の約18%にとどまるといいます。
「多くのお客様が『急に画面が見えなくなった』と持ち込まれますが、分解点検を行う前に厚手の手帳型ケースを外し、端末内部の放熱と設定のリセットを行うだけで、8割以上はその場で正常な輝度へと復旧します。特に近年増えているのが、保護ガラスフィルムのフチに施された黒い縁取りが環境光センサーの受光部をミリ単位で塞ぎ、日光の下でも暗闇と誤判定され続けるケースです」(都内民間修理ショップ店長談)
また、ソーシャルメディアや各種コミュニティに投稿された不満の声を分析すると、真夏の直射日光下での車載ホルダーナビ利用時や、急速充電器(65W以上のPD給電)に接続した状態で放置した際に、輝度が半分以下に落ちて操作不能に陥る事例が圧倒的多数を占めています。精密電子機器であるスマートフォンにとって、熱は最大の敵であり、画面減光は端末が発する「自衛のためのSOS」であることが現場のデータからも浮き彫りになっています。