2人の出会いは、まるで映画のような巡り合わせでした。多摩美術大学時代から木之内みどりさんの大ファンだった竹中直人さんは、自身のアパートの部屋にポスターを貼り、映画館に何度も足を運ぶほどの熱狂ぶりを見せていました。当時の一青年からすれば、木之内さんは文字通り「雲の上の存在」でした。
転機が訪れたのは1989年。すでに個性派俳優として頭角を現していた竹中直人さんは、知人の紹介を介して憧れの木之内みどりさんと奇跡的な対面を果たします。当時、木之内さんは前夫との離婚を経て静かに暮らしていましたが、竹中さんは長年抱き続けた純粋な想いをぶつけ、情熱的なアプローチを続けました。
竹中直人さんの誠実でユーモアあふれる人柄に惹かれた木之内さんは次第に心を開き、交際へと発展。スペインでのロケ先から熱烈な国際電話をかけ続けるなど、一途なアタックが実を結び、1989年の婚約発表を経て1990年に入籍を果たしました。大ファンが憧れのトップアイドルと結ばれるというシンデレラストーリーは、当時の芸能界でも大きな祝福と驚きをもって報じられました。