以上と未満の違いとは?含む・含まないの境界線と絶対忘れない覚え方

以上と未満の違いとは?含む・含まないの境界線と絶対忘れない覚え方

以上と未満の違いとは?含む・含まないの境界線と絶対忘れない覚え方について詳しく解説いたします。詳細な分析をお届けします。

日常生活や実務において、「以上」と「未満」の境界線が最も厳密に運用されている領域が法律と公的制度です。あいまいな理解のまま手続きを行うと、重大な法令違反や不利益を被る恐れがあります。

代表的な事例が、20歳未満と20歳以上の境界線です。2026年4月の民法改正により成年年齢が18歳に引き下げられましたが、健康被害や依存症リスクへの配慮から、「二十歳未満ノ者ノ飲酒ノ禁止ニ関スル法律」および「二十歳未満ノ者ノ喫煙ノ禁止ニ関スル法律」は維持されています。ここで使われている文言は「20歳未満」であるため、19歳364日までは禁止対象であり、20歳に達した瞬間から制限が解除されます。

しかし、法律上の「年齢到達の瞬間」には一般常識と乖離した規定が存在します。明治35年に制定された「年齢計算ニ関スル法律」および民法第143条の定めにより、法律上、人は「誕生日の前日午後12時(24時)」に1歳年をとると規定されています。例えば4月1日生まれの人は、3月31日の終了をもって20歳に達するため、学年計算や選挙権の付与において「前日」が法的な境界線となります。

法律条文における以上未満の定義は、内閣法制局の執務ルールによって厳格に統一されています。「〜以上」「〜以下」は起点を含み、「〜に満たない(未満)」「〜を超える」は起点を含みません。例えば「懲役3年以上の有罪判決」であれば3年ちょうども含まれますが、「5万円未満の過料」であれば5万円ちょうどは対象外となります。

民間企業の取引や業務委託契約書においても、「月間売上高500万円未満の場合は手数料〇%」と規定されている場合、売上がジャスト500万円だった際に料率の適用対象外となるため、請求書作成時の解釈を巡って法的な係争に発展するケースが後を絶ちません。

中島 亮太
著者

中島 亮太

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。