映画『Gantz』本郷奏多の西丈一郎が歴代最高と言われる理由

映画『Gantz』本郷奏多の西丈一郎が歴代最高と言われる理由

映画『Gantz』本郷奏多の西丈一郎が歴代最高と言われる理由を徹底追究! 読者が気になる 重要ポイントを凝縮して配信します。

映画『GANTZ』パート1の最大のハイライトの一つであり、観客に強烈なトラウマを植え付けたのが、西丈一郎の凄惨な死亡シーンです。

ステルス機能を駆使してネギ星人(子)を惨殺した西でしたが、怒り狂ったネギ星人(親)の出現により形勢は逆転。圧倒的な怪力によって下半身を破壊され、さらに胴体を裂かれるという過激な描写が繰り広げられます。原作ファンにとって最も戦慄すべきこの局面で、本郷奏多が見せたのは「邪悪な悪童の剥落」でした。

それまで冷酷に見下していた玄野や加藤に対し、苦痛に顔を歪め血反吐を吐きながら叫ぶ「やだよ母ちゃん……死にたくないよ……」という命乞いの断末魔。このセリフは、撮影現場でも監督・佐藤信介氏をはじめとする製作陣を震撼させました。強固な悪意の鎧で身を包んでいたはずの少年の内側にあったのが、ただの「死に怯える無力な子供」だったという事実を、本郷は声のかすれ、視線の揺らぎ、指先の痙攣に至るまで克明に表現しきったのです。

報道資料や当時のメイキングインタビューによると、このシーンの撮影は真冬の極寒の中で行われ、特殊メイクとCG合成のマーカーを全身に施した過酷を極めるものでした。極限状態の中で搾り出された生への執着は、映画史に残る名散り際として今も語り継がれています。

木村 陽翔
著者

木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。