従来の医学界では、乳脂肪に多く含まれる飽和脂肪酸が血管を詰まらせる最大の要因だと警戒されてきた。だが、近年の世界的メタアナリシスや大規模追跡調査によって得られた最新のリーク情報と解析データは、従来の過剰なリスク論に冷水を浴びせている。高脂肪の全脂乳製品を定期的に摂取しているグループの方が、むしろ代謝症候群や2型糖尿病の発症率が低いという意外な事実が次々と浮き彫りになってきたのだ。
鍵を握るのは「脂質がどのような形で食品内に存在するか」という視点だ。単体抽出された脂質とは異なり、チーズやヨーグルトに含まれる脂質はタンパク質やカルシウム、リン脂質の膜に包まれている。この特殊な構造が消化管での脂質の吸収速度を遅らせ、血中脂質レベルの急激な悪化を防ぐ。単に「脂肪=悪」という単純な二元論で語る時代はすでに終わったと言えるだろう。