ハリー・ポッターファンの間で長年熱弁が交わされているのが、「グリンデルバルドとヴォルデモートはどちらが強いのか」という実力比較の論争です。この二大巨頭は、危険性のベクトルが本質的に異なります。
原作者J.K.ローリングはインタビューにおいて、純粋な魔力・呪文の殺傷能力という点ではヴォルデモート卿がわずかに上回る可能性を示唆しています。ヴォルデモートは死の呪文を乱発し、魂を分断して分霊箱を作るなど、魔法の倫理を極限まで逸脱した「純粋な恐怖の破壊者」でした。
一方で、総合的な危険度や社会を転覆させる指導力という観点では、グリンデルバルドが圧倒的に優位に立ちます。グリンデルバルドは未来を予知する「先見者」としての能力を持ち、弁舌巧みに大衆の不安と差別意識を煽り、自発的な賛同者を集めて合法的に権力を奪取しようとしました。恐怖で部下を支配したヴォルデモートとは異なり、グリンデルバルドは人々の心を魅了して心服させたのです。さらに最強の杖であるニワトコの杖を何十年にもわたり完全に手懐けて操っていた点も、彼の魔法使いとしての格の高さを証明しています。