AKB48の歴史を振り返ると、グループの運命を劇的に変えたターニングポイントには、常に硬派でエッジの効いた楽曲が存在していました。2009年10月にリリースされたシングル『RIVER AKB48』は、トレードマークだったスカートを脱ぎ捨て、ミリタリー調の衣装と泥臭いステップで「前へ進め!」と叫ぶ力強いアンセムでした。この楽曲でグループ史上初のオリコン週間シングルランキング1位を獲得した事実は、彼女たちの本質が「闘うパフォーマー」であることを象徴しています。
さらに2010年の『Beginner AKB48』では、近未来的なエレクトロ・ヒップホップサウンドと「僕らは生きているのか?」という痛烈な社会批評的リリックを提示。中野裕之監督によるオリジナルMVの過激な世界観とともに、当時のティーン世代から大人層までを巻き込む社会現象となりました。音楽関係者の証言によると、当時のレコーディング現場では「アイドルの枠に収まらない重低音のトラックメイク」が徹底して追求されていたといいます。
現在YouTube公式チャンネルで公開されている「現役メンバーが選ぶAKB48歴代MVベスト10」などの企画でも、現役メンバー自らが『RIVER』や『Beginner』を上位に挙げ、「先輩たちの気迫とパフォーマンスに圧倒されて加入を決めた」と語るケースが目立ちます。可愛いだけではない、背中を押す圧倒的な格好良さこそが、グループの屋台骨を支え続けています。