インターネット上のQ&Aサイトや匿名掲示板では、自力で処置を試みた人々の生々しい後悔の声が数多く報告されています。
「背中の粉瘤を自分で針で刺して潰したところ、翌朝には患部が拳大に腫れ上がり、服が擦れるだけで脂汗が出るほどの激痛になった」「自力で袋を取ろうとピンセットで引っ張り回した結果、傷口から異臭のする膿が止まらなくなり、救急外来へ駆け込む羽目になった」という証言は、決して特殊な事例ではありません。
特に問題となるのが、「顔面や首元などの露出部における傷跡の残存」です。不衛生な器具による組織損傷や強い圧迫は、真皮の膠原線維(コラーゲン)を不規則に破壊し、クレーター状の陥没瘢痕や赤黒い肥厚性瘢痕(ケロイド様変化)を固定化させます。形成外科で専門的な縫合処置を受ければ目立たずに済んだはずの傷が、自力処置の失敗によって一生涯消えない傷跡となってしまうケースが後を絶ちません。
自力で取ろうとしてしまう心理的背景には、「たかができもの程度で病院に行くのが面倒」「手術費用が高額になるのではないか」「仕事を休めない」といった医療アクセスのハードルに対する誤認があります。しかし、実際の後遺症治療にかかる通院期間や費用、精神的苦痛を考慮すれば、初期段階で医療機関を受診する方が遥かに合理的です。