『必殺シリーズ』の歴史において、単なる殺し屋の集団劇を超え、高度な群像劇として確立されたのが『必殺仕事人』です。歴代の仕事人チームは、時代ごとの社会情勢や視聴者の嗜好を色濃く反映しながら変遷を遂げてきました。
昭和黄金期を牽引した中村主水チームには、秀(三田村邦彦)や勇次(中条きよし)、おりく(山田五十鈴)、何でも屋の加代(鮎川いずみ)、組紐屋の竜(京本政樹)、花屋の政(村上弘明)といった伝説的なキャラクターが集結しました。彼らは単なる脇役にとどまらず、アイドル的人気を博して社会現象を巻き起こしました。
2007年の復活以降は、渡辺小五郎(東山紀之)を筆頭に、経師屋の涼次(松岡昌宏)、からくり屋の源太(大倉忠義)、花御殿のお菊(和久井映見)、仕立て屋の夛衣(大島優子)、リュウ(知念侑李)、瓦屋の陣八郎(遠藤憲一)らが加わり、泥臭い人間ドラマと現代的なスピード感を融合させた新たな仕事人像を構築しました。