『最高の離婚』キャスト相関図と現在!4人の名演と名言を総力解剖

『最高の離婚』キャスト相関図と現在!4人の名演と名言を総力解剖

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本作の最大の推進力は、中目黒の目黒川沿いに暮らす30代の男女4人が織りなす「いびつで切実な四角関係」にあります。単なる不倫劇や痴話喧嘩にとどまらず、結婚制度の矛盾や個人の生きづらさを浮き彫りにした人間関係は、以下のような構造で展開されます。

物語の中心となるのは、自動販売機設置会社の営業職として働く濱崎光生(瑛太)と、その妻である濱崎結夏(尾野真千子)の夫婦です。東日本大震災の帰宅困難時に偶然出会い、不安を共有した勢いでスピード結婚した2人ですが、結婚生活はわずか2年足らずで破綻寸前に陥ります。神経質で偏屈、理屈っぽく他者への共感力に乏しい光生と、大雑把で陽気、感情表現がストレートな結夏は、日常のあらゆる場面で衝突を繰り返し、第1話早々に離婚届が提出されるという異例の幕開けを迎えます。

この濱崎元夫婦の間に絶妙な波紋を投げかけるのが、光生の大学時代の元恋人である上原灯里(真木よう子)と、その夫である上原諒(綾野剛)です。灯里は中目黒でアロママッサージ店「セラピー・リュゲリア」を営んでおり、近所に引っ越してきたことで光生と十数年ぶりに再会。一方、美大の講師を務める諒は、息をするように女性を惹きつける天性の人たらしでありながら、実は灯里との婚姻届を役所に提出していなかったという決定的な秘密を抱えていました。

光生はかつての想い人である灯里に密かな未練を抱き、奔放な諒に翻弄される灯里は心の奥底で孤独を募らせます。その一方で、結夏と諒の間にも奇妙なシンパシーと友情が芽生え、元夫婦と事実婚カップルの境界線は曖昧に溶け合っていきます。さらに、光生の祖母でカステラ店「まるふく」を営む濱崎亜以子(八千草薫)が、離婚後も同居を続ける光生と結夏を温かく包み込み、家族という共同体の本質を静かに問いかけ続けます。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。