片方の顎関節が痛い原因は?見逃せない重症化サインと受診の目安

片方の顎関節が痛い原因は?見逃せない重症化サインと受診の目安

片方の顎関節が痛い原因は?見逃せない重症化サインと受診の目安について知っておくべき 事実を厳選して解説いたします。

顎の異変を感じた際、読者が最も頭を悩ませるのが「顎関節の痛み何科を受診すべきか」という受診先の選定だろう。

結論として、第一選択とすべきは一般的な歯科医院の中でも「口腔外科」を標榜している歯科医院、または大学病院や総合病院の歯科口腔外科である。耳の近くが痛むため耳鼻咽喉科を受診する例も多いが、耳自体に器質的異常がない場合、最終的には歯科口腔外科へ回されるケースが全体の約7割を占める。

歯科口腔外科受診の目安となる危険度チェックリスト

以下の症状のうち、1つでも当てはまる場合は、自己判断での様子見を中止し、速やかに専門医の門を叩く必要がある。

・指を縦にして2本以上入らない(開口制限が25mm以下)
・口を開け閉めしなくても、じっとしているだけでズキズキと痛む(自発痛)
・耳の下から顎角部(エラ周辺)にかけて赤く腫れている、または熱を持っている
・噛み合わせが急に変わり、左右の奥歯が正しく接触しない感覚がある
・顎の関節から「ジャリジャリ」「ミシミシ」と砂を噛んだような軋轢音がする

医療機関における「顎関節症の治し方」の標準ロードマップ

日本顎関節学会の診療ガイドラインにおいて、初期段階の治療は侵襲の少ない「保存的治療」が基本原則と定められている。顎関節症の治し方として具体的には以下のステップを踏む。

第一段階として、夜間の歯ぎしり・食いしばりによる関節への負担を分散させる「スプリント療法(マウスピース)」が採用される。型取りを行い、患者の歯列に合わせたカスタムメイドの医療用スプリントを装着することで、関節腔を広げ、筋肉の過度な緊張を解きほぐす。

同時に、消炎鎮痛薬の投薬や、固い食品を避ける食事指導、咀嚼筋のマッサージや開口訓練といった「理学療法(リハビリテーション)」を併用する。これら非侵襲的な治療によって、来院患者の約8割が日常生活に支障のないレベルまで回復を見せる。注射や関節腔洗浄、外科的手術が検討されるのは、こうした保存療法を数ヶ月間継続しても改善しない難治性の症例に限られる。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。