近年のデジタルアーカイブ化や名盤復刻に伴い、初期のアルバムジャケットや当時のアーティスト写真に触れた若い世代から感嘆の声が上がっています。デビュー当時の彼らが放っていた独特の空気感には、明確な3つの理由が存在します。
第1に、80年代初頭の洗練されたAOR・ウエストコーストサウンドを体現したスタイリングです。1981年5月にシングル「シュガーはお年頃」および同名アルバム『STARDUST REVUE』でデビューした当時、メンバーは細身のジャケットやカジュアルなシャツをスタイリッシュに着こなし、都会的なリゾート感漂うビジュアルを確立していました。当時流行していた派手な歌謡曲アイドルや硬派なロックバンドとは一線を画す、知性的でスマートな佇まいが鮮烈な印象を残しました。
第2に、フロントマン根本要が漂わせていた独特のカリスマ性です。現在でこそトレードマークのサングラスと人懐っこい笑顔が定着していますが、20代前半の根本要はウェーブのかかったロングヘアにスリムな体躯、時にアンニュイな視線を投げかけるクールな青年でした。ステージ上で超絶技巧のギターソロを弾き倒しながらハイトーンを響かせる姿は、まさに本格派ミュージシャンそのものでした。
第3に、楽曲の持つ都会的コード感とビジュアルの完全な一致です。デビュー当時の日本コロムビア関係者の証言資料によると、制作陣は彼らを「耳の肥えた大人が聴くに耐えうる本物のポップグループ」としてブランディングしていました。商業主義的な奇抜さに頼らず、音楽の完成度と自然体の身なりを一致させていた点こそが、40年以上の歳月を経た現在見ても古臭さを感じさせない最大の要因です。