インターネット上の言説の中には、「テレビで売れなくなってからキャラ変として整形や手術をしたのではないか」という心ない誤解が散見されることがあります。しかし、時系列と事実関係を精査すれば、それが全くの事実無根であることが明白です。
KABA.ちゃん本人の過去の手記やインタビュー記録を紐解くと、性別移行は思いつきのイメージチェンジなどではなく、10代の頃から抱き続けてきた切実な生存戦略であったことが分かります。「dos」で成功を収め、経済的基盤を築き、振付師としての信用を確立したからこそ、莫大な費用と身体的リスクを伴う本格的な医療ステップへ進むことができたというのが真相です。
【プロの結論】ジェンダー移行や大規模美容医療を検討する上での判断基準
KABA.ちゃんの歩みは多くの人々に勇気を与えていますが、美容医療やジェンダー医療の専門的見地から見ると、彼女の成功には極めて合理的な3つの要素が存在していました。
自己実現のプロセスとして向いている人の条件: KABA.ちゃんのように、段階的なステップ(カウンセリング→ホルモン療法→各部位の手術→本手術)を数年単位で慎重に踏み、術後の肉体的・精神的メンテナンスを継続できる自制心を持つ人。また、自身の社会的・経済的基盤を確立した上で、信頼できる医療機関を徹底的にリサーチして選定できる人です。
安易な決断を見送るべき人の条件: 「劇的に人生を変えたい」という衝動的な感情だけで、不可逆的な手術(骨切りや性別適合手術)に踏み切ろうとする人。術後のダウンタイムや後遺症リスク、定期的なホルモン管理に伴う生涯のコストを現実的に計算できていない場合は、重大な後悔に繋がるリスクが高いため慎重な判断が求められます。