乱高下するエヌビディアの先行きを占う上で、主要証券各社が提示する目標株価のレンジは依然として上値を追う姿勢が目立つ。だが、その裏側で囁かれる下落リスクのシナリオにも目を向ける必要がある。最大の懸念は、生成AI(Generative AI)に巨額の資本支出(CAPEX)を続けるハイパースケーラー各社が、期待通りの投資対効果(ROI)を回収できずに投資スピードを緩める「AI投資の一服感」だ。
地政学的リスクに伴う対中輸出規制のさらなる強化や、電力供給網の制約によるデータセンター新設の遅れも無視できない。急激なボラティリティに直面した際、下値支持線を割り込むような突発的なショック安が発生する確率はゼロではない。強気一辺倒のシナリオに潜む盲点を冷静に見極める眼差しが求められている。