宮城県民や東北出身者であれば、誰もが自然と口ずさめる名曲があります。「ヤンヤンヤヤー八木山の〜ベニーランドででっかい夢が〜」という軽快なメロディでおなじみの八木山ベニーランドのテーマソングです。かつて数々の名CMソングを歌い上げた故・天地総子さんの澄んだ歌声が響くこの楽曲は、単なる遊園地のコマーシャルソングの枠を大きく飛び越え、地域の文化的アイデンティティとして深く定着しています。
この楽曲が全国的な知名度を獲得する決定打となったのが、プロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルスの私設応援団による採用でした。試合の局面を大きく動かすチャンス時に鳴り響く「チャンステーマ」としてベニーランドの旋律が導入されたことで、本拠地・楽天モバイルパーク宮城のみならず、全国のビジター球場でも何万人ものプロ野球ファンが一斉に大合唱する光景が日常化したのです。
球場を通じてこのメロディに魅了された県外の野球ファンが、「一度は聖地としてベニーランドに行ってみたい」と足を運ぶケースも後を絶ちません。地域スポーツチームとの有機的な結びつきが、遊園地のブランド価値を時代を超えて強固なものにしています。