姉妹の類まれな感性と表現力を語る上で欠かせないのが、「上白石姉妹の父親と家族構成」、そして「上白石姉妹の鹿児島実家エピソード」です。
家族構成は、父、母、萌音、萌歌の4人家族。父親は中学校で教鞭を執る社会科の教師であり、母親は元音楽教師でピアノ指導者という、極めて教育的かつ文化的な家庭環境で育ちました。姉妹の名前である「萌音(もね)」「萌歌(もか)」も、音楽をこよなく愛する両親によって「音楽を好きになってほしい」「歌を好きになってほしい」という願いを込めて名付けられたものです。
2人の価値観に決定的な影響を与えたのが、幼少期の海外経験でした。父親がメキシコの日本人学校に赴任したことに伴い、姉妹は2006年から約3年間、家族とともにメキシコで生活しました。当時、萌音は小学校3年生から5年生、萌歌は小学校1年生から3年生という感受性豊かな時期です。
街中にラテン音楽が流れ、人々が日常的に歌い踊る異国の開放的なカルチャーに触れた体験について、2人は後に「引っ込み思案だった性格が開放され、歌や表現の楽しさを肌で知った原点」と語っています。帰国後、地元鹿児島市にあるミュージカルスクール「マリアミュージカルアカデミー」に通い始めたことが、表現者としての本格的な第一歩となりました。
桜島を間近に臨む大自然のなかで家族の深い愛情に包まれ、音楽と言葉の美しさに触れ続けた鹿児島の生活が、2人のブレない精神的支柱を形作っています。