ポケモン生みの親である田尻智氏や、長年にわたりシリーズの音楽やディレクションを牽引してきた増田順一氏らが築き上げたゲームデザインの哲学は、常にプレイヤーの想像力を刺激することにあった。ゲーム産業全体が提示する現代のRPGにおいて、すべてをグラフィックで説明し切るのではなく、「語られない余白」を残す手法は極めて効果的だ。
株式会社ゲームフリークがミミッキュという存在を通じて仕掛けた演出は、まさにこの「想像力への問いかけ」である。完璧な解答を用意しないことによって、世界中のコミュニティで議論が巻き起こり、ユーザーの手によってキャラクターの物語が補完されていく。これこそが、長年愛される巨大IPの持つ強靭なコンテンツ力と言えるだろう。