作中で3歳児として描かれる「フグタタラオ」の無邪気な一挙一動には、制作陣の徹底したこだわりが込められている。ここで重要な役割を果たすのが、スタジオで生演奏のように効果音を作り出すフォーリーの手法だ。
画面上のキャラクターの歩幅や走るスピード、あるいは少し立ち止まったときの不規則な揺れに合わせて、音響演出家がその場でウッドブロックを打つ。長年にわたりタラオ役の声を務めた声優・貴家堂子さんの可憐で無垢な声と、この手作業の効果音が見事なハーモニーを奏でてきたからこそ、視聴者の心に強く刻まれるキャラクター像が確立された。