官公庁オークションを理解する上で外せないのが、出品される財産の性質と行政機関が売却を行う目的です。プラットフォームの代表格である「KSI官公庁オークション(紀尾井町戦略研究所運営)」などで実施される公売は、大きく分けて2つのカテゴリーに分類されます。
1つ目は、国税や地方税の滞納処分として差し押さえられた財産を強制的に換価する「インターネット公売(差押財産)」です。時計や美術品、貴金属から官公庁オークション不動産、高級乗用車まで多岐にわたります。行政側の最優先事項は「迅速な滞納税金の回収」にあるため、利益を上乗せして売る民間企業とは異なり、専門機関による厳格な鑑定評価額をベースとした換価処分価格(最低入札価格)が低めに設定される傾向があります。
2つ目は、自治体や公的機関が不要となった資産を処分する「公有財産売却」です。更新時期を迎えた役所の公用車や消防車両などの官公庁オークション車、廃校舎、旧職員住宅、市有地などが対象となります。これらは税金で購入・維持されてきた経緯から、定期点検や法定整備が記録簿付きで徹底管理されており、品質面での信頼性が高い点が掘り出し物理由として知られています。