就職活動で使用したリクルートスーツを「無地の黒だから葬式でも使えるのでは」と考える20代〜30代は少なくありません。しかし、リクルートスーツの多くはポリエステル混紡率が高く、光が当たると独特のテカリや反射が生じるため、漆黒の喪服が並ぶ葬儀会場では極めて目立ってしまいます。
また、リクルートスーツは軽快さや若々しさを演出するため、着丈が短めでウエストや肩周りがタイトに設計されています。厳粛な場で故人を悼む服装としてはカジュアルに見えすぎてしまい、遺族や年配の参列者から「礼節を欠いている」と受け取られかねません。
学生のうちは学校指定の制服が正式な礼服として認められますが、社会人になった段階で、ビジネス用スーツとは区別された冠婚葬祭用の準喪服(ブラックスーツ)を一着手元に揃えておくのが大人の基本マナーです。