矢作紗友里さんがこれまでに命を吹き込んできたキャラクターたちは、アニメファンの記憶に深く刻まれています。特に評価の高い代表作を振り返ります。
まず挙げられるのが、大ヒット作『To LOVEる -とらぶる-』シリーズの西連寺春菜役です。主人公に密かな想いを寄せる控えめで心優しい正統派ヒロインを可憐に演じ切り、作品の王道感を支える重要な柱となりました。
対照的に、ギャグと下ネタが満載の異色作『生徒会役員共』シリーズでは、頭脳明晰な帰国子女でありながら小柄な体格をいじられる萩村スズ役を好演。テンポの良い鋭いツッコミと愛らしいリアクションで作品に欠かせない人気キャラへと押し上げました。
さらに、科学アドベンチャーの金字塔『STEINS;GATE 0』では、ヴィクトル・コンドリア大学のアソシエイトプロフェッサーである比屋定真帆(ひやじょう まほ)役を担当。繊細なコンプレックスと知性を併せ持つ複雑な心情を圧巻の演技力で表現し、シリアスな作品世界において際立つ存在感を示しました。ほかにも『バクマン。』の見吉香耶役や『冴えない彼女の育てかた』の氷堂美智留役など、記憶に残る名演は枚挙にいとまがありません。