主演の小松菜奈は、原作者の小坂流加と同じく難病と向き合う茉莉を演じた。公開当時、小松は役作りのために大幅な減量を行い、撮影中は体調管理に細心の注意を払っていたことが報じられている。病が進行するにつれて変化する表情、歩き方、呼吸の浅さ。それらを過剰な演出ではなく「生活の延長」として見せる芝居は、映画評論家からも高い評価を受けた。
相手役の坂口健太郎は、茉莉と再会する主人公・和人を演じた。生きる意味を見失っていた青年が、茉莉との時間を通じて再生していく過程を、静かなトーンで表現している。助演では山田裕貴、奈緒、井口理、黒木華、リリー・フランキーらが脇を固め、派手さはないが「体温のある会話」を積み重ねる芝居が作品のリアリティを支えた。
映画レビューサイトの評価を見ると、2026年時点で5点満点中4.2〜4.5を維持する作品が多く、「泣ける映画」の定番として定着しつつある。一方で、「展開が読める」「恋愛要素がやや強め」という批判的意見も一定数存在する。ただし、その批判の多くは「余命もの」というジャンル自体への先入観によるものであり、実際に原作背景を知った上で再鑑賞した層の評価は総じて高い。