雪上と氷上の最高峰が交錯するミラノ・コルティナダンペッツォ大会。フリースタイルスキーやスノーボードの現場で今大会最大のトレンドとなったのは、単なる回転数の多さではなく、空中で軸を斜めにずらしながら繰り出される異次元の連続技だった。
「かつては回すこと自体が目的だった。だが今の採点基準は、着地の静寂さと空中での姿勢制御にシフトしている」。現地で取材に応じた元五輪代表コーチはそう分析する。従来の空中感覚を完全にリセットし、ゼロから身体表現を組み上げた若い世代のアスリートたちが、競技の歴史をリアルタイムで塗り替えつつある。