ネット上の古い観光ブログやまとめ記事では、「路面電車でのんびり行くのが旅情もあって最安でおすすめ」と無条件に推奨されているケースが散見されます。しかし、現代の旅事情とタイムパフォーマンスの観点から検証すると、ここには無視できない落とし穴が存在します。
広電ルートの最大のネックは、路面区間特有の信号待ちや乗り降りの頻度による「時間の不確実性」と「疲労度」です。広島駅〜紙屋町〜西広島間の市内中心部は車内が通勤・通学客で激しく混み合います。大きなキャリーケースを抱えて約70分間揺られ続けるのは、体力的・精神的な負担が非常に大きいのが現実です。
JRの運賃差はわずか片道150円に過ぎません。缶コーヒー1本分の差額で約40分以上の自由時間を創出できると考えれば、タイトな旅行日程の中で無理に広電を選ぶ必然性は極めて薄いと言えます。
また、広島駅 宮島 直行アクセスというキーワードから「広島駅から宮島へ直行するバスや直通列車がある」と勘違いしているケースも後を絶ちません。宮島は完全な離島であるため、どの陸上交通を選んでも宮島口等で必ずフェリーへの乗り換えが発生します。例外は平和記念公園や広島港からの高速船航路のみである点も、事前の認識として押さえておく必要があります。