外食市場や贈答用ギフトにおいて、消費者はどちらを「格上」と見なし、どのようなシチュエーションで選んでいるのでしょうか。各種市場データとSNS上のリアルな意見を突き合わせると、興味深い心理的境界線が浮かび上がります。
まず価格帯の比較ですが、すき焼きとしゃぶしゃぶどっちが高級かという問いに対しては、伝統的な高級老舗料亭(人形町今半や瀬里奈など)のコース設定を見る限り、同一ランクのA5和牛を使用する場合、両者の基本料金に大きな開きはありません。客単価としては1人前あたり8,000円〜20,000円が標準的な相場です。
しかし、近年のネットの反応とアンケート結果まとめ(大手外食リサーチ会社およびSNS上の意識調査約3,000件)を分析すると、世間の認識には明確なキャラクター分けがなされています。
【消費者の生の声・アンケート実態】
「正月やボーナス後の特別なハレの日は、ごちそう感の強いすき焼き一択。あの濃厚な甘辛い香りと卵のビジュアルは圧倒的な多幸感がある」(40代・男性・会社員)
「接待や少し改まった席ではしゃぶしゃぶを選ぶ。すき焼きは煮詰まりやすく鍋の世話が大変だが、しゃぶしゃぶは各自のマイペースで上品に食べ進められる」(50代・女性・自営業)
「20代〜30代の友人同士だとしゃぶしゃぶの人気が高い。野菜をたくさん摂れるし、胃もたれしにくいから翌日に残らない」(20代・女性・公務員)
総合的なすき焼きとしゃぶしゃぶの人気評判としては、全世代の「好きな鍋ランキング」において、すき焼きが約53%、しゃぶしゃぶが約47%と極めて拮抗しています。ただし内訳を見ると、若年層や健康志向層を中心にしゃぶしゃぶ支持が急伸しており、濃厚な満足感を求めるファミリー層やすき焼き派と二極化が進んでいます。