「東口乗り場に行ってみたが、車が1台も来ない」「雨の日に30分以上待たされた」という声はSNSやネットの口コミでも頻繁に見受けられます。現場の観察取材や交通動線データを分析すると、東口でタクシーが枯渇する明確な構造的理由が浮かび上がってきます。
第一の要因は、タクシードライバー側の流入動線と心理的要因です。駒沢通りから西口ロータリーへは大型の誘導路が整備されており、流しのタクシーが自然と吸い込まれる構造になっています。これに対し、東口ロータリーは路地を入ったやや奥まった位置にあり、実車(乗客を乗せた車)が降車のために東口へ入ってこない限り、空車が自発的に補充されにくい地形となっています。
第二に、金曜日の深夜24時以降や急な降雨時には、恵比寿周辺の飲食店からの配車要請が急増します。ドライバーが乗客を降ろした直後に配車アプリ経由の予約(迎車)が入るため、東口ロータリーの公式乗り場に並ぶ前に予約客へと向かってしまう現象が常態化しています。これが「乗り場に並んでいるのに空車が入ってこない」というミスマッチの本質です。