東野作品の真骨頂とも言えるのが、映像表現との親和性の高さだ。今作に関しても、早くも大型映画化および連続ドラマ化のプロジェクトが水面下で始動しているとの情報が業界内を駆け巡っている。視覚的なクライマックスシーンの構成や、登場人物たちの鋭いセリフ回しは、最初から映像化を予感させるほどの臨場感を放つ。
これまでも『白夜行』『容疑者Xの献身』『マスカレード・ホテル』など、数々の名作がスクリーンを彩り、配給収入の記録を塗り替えてきた。主演キャストの予想合戦がSNS上で過熱するなど、出版の枠を超えたエンターテインメント・ムーブメントとしての広がりを見せている。