『アンナチュラル』を語る上で、主題歌である米津玄師の「Lemon」は切り離せない。特に第5話におけるイントロの入り方は、日本のテレビドラマ史上最も美しい演出の一つとして語り継がれている。
犯人への復讐を果たしようとする鈴木。ミコトが必死に叫び、引き止めようとするその瞬間、刃物が男の体を貫く。静寂を切り裂くように響く「ウェッ」というあの象徴的な歌い出し。絶望のどん底に突き落とされると同時に、どこか救済のような美しさを感じさせるあの4秒間は、視聴者の脳裏に焼き付いて離れない。音楽と映像が完璧にシンクロした、奇跡的な瞬間だった。