そもそも、なぜミョウガはこれほどデリケートなのでしょうか。その理由は、ミョウガに含まれる特有の精油成分にあります。
ショウガ科に属するミョウガのすがすがしい香りの正体は、「α-ピネン」と呼ばれる揮発性の高い香気成分です。α-ピネンには、食欲増進や発汗促進、ストレス緩和といった嬉しい効果がある一方で、空気に触れると急速に揮発し、乾燥によって細胞組織が壊れると一気に香りが飛んでしまう弱点を持っています。
水分が抜けて乾燥すると、自慢の香りが失われるだけでなく、食感もフニャフニャに劣化します。ミョウガの鮮度を守るということは、すなわち細胞内の水分と「α-ピネン」をしっかり閉じ込めることに他なりません。